東洋医学

【東洋医学】六淫(ろくいん)とは何なのか?簡単に解説します【初心者向け】

こんにちは!癒し師きゅうらくです!

今回は「六淫(ろくいん)」について解説していきます。

東洋医学(中医学)の独特な言葉ではありますが、内容を聞けば何となくわかるのではないかと思います。

結論から先に言ってしまうと、六淫とは季節ごとの特徴ある邪気のことです。それぞれの邪気は人体に影響しやすく、それが6種類あるので「六淫」と言ってます。

六淫を知ると季節ごとで何に気をつけたら良いのか分かりやすくなり、未病の段階でのケアもしやすくなりますよ!ぜひ覚えて欲しい項目なのです。

六淫と六気(ろくき)

六淫とは風・寒・暑・湿・燥・火の6種類の外感病邪のこと総称です。元々は自然の6種類の気候変化を表すものとして「六気」と言います。六気自体はいろんなものを育むもので、人体に対しても無害なものなのです。

六気に異常(過剰や本来の時期でない時に出現)が起こったりして、人体の適応能力を超える感じになってしまうと、六気は病因となってしまいます。(人体の免疫力が低下した状態でも起こります)

このようなとき、六気は「六淫(六邪)」となってしまうのです。そして、外感病(病気の原因が外にあること)の主な発病因子となります。

六淫の種類と内容

六淫にはそれぞれの特徴があります。

①風邪(ふうじゃ)

風邪はその名の通り、風の邪気なので、よく動き一定の場所に止まらないのです。六淫の中でもメインの発病因子で、他の邪気と合わせて、人体に影響することが多いです。

風邪が人体に入ってくると、悪風(おふう・風にあたるのを嫌がること)や汗が出る症状が特徴です。

また、人体の上部に影響しやすいので頭痛・鼻づまり・のどの痛み・顔のむくみなどが出やすいですね。

②寒邪(かんじゃ)

寒邪は冬のメイン邪気です。冬以外では雨などで体が濡れて冷えたり、近年ではクーラーなどで冷えたりすることでも発生しやすいですね。

寒は陰なので(陰陽の陰)盛んになると相対的に陽気は衰えてきて、体内の陰陽バランスが崩れてきます。体を温めたりする作用が不調になってくると寒邪を外に排出できなくなるので、悪寒・臓器の冷えなどが出やすくなります。

臓器の冷えが起こると、各臓器(肝・心・脾・肺・腎)は冷えることでそれぞれの特徴的な症状が起こってきます。

例えば脾胃(脾と胃はワンセットで扱うことが多いため脾胃とすることが多い)が寒邪などで冷えてしまうと、上腹部痛・嘔吐・下痢などが起こります。

また、寒邪には気血・津液(しんえき)を凝集させて滞らせることで、痛みを引き起こしたり、筋肉などがひきつりを起こしたりするのも特徴ですね。

③暑邪(しょじゃ)

暑邪は夏のメインで、火や熱の気から生じるものです。特に夏の暑い時にみられる邪気ですね。

暑邪が絡んでいる病には高熱・顔面紅潮・大汗などのような熱が盛んであるために起こる症状がみられます。中でも、津液の損傷に影響が出やすくなるので、口渇(こうかつ)・尿量の減少・息切れ・脱力感なども出やすいのです。

夏は高温・高湿であることから、暑邪は湿邪を伴うことが多いです。悪心嘔吐や倦怠感・下痢などの症状も併発することも見られます。

④湿邪(しつじゃ)

湿邪のメインは長夏(ちょうか・夏から秋にかけて繋ぐ時期)なのですが、日本では梅雨時を指していたりと湿気が最も盛んな季節です。湿邪は脾に影響を及ぼしやすく、痰飲(たんいん)や痰湿(たんしつ)を生み出します。

湿邪は水の性質を持ち、臓腑や経絡に影響すると流れが滞りやすくなります。胃のつかえ・下痢・尿量の減少・水腫などの症状が出ます。

重濁性(じゅうだくせい)があり、重くて・濁っている感覚になるので、重だるい・疲労・関節が痛い、といったような症状は重濁性からくるものです。

粘滯性(ねんたいせい)もあるので、排泄がスムーズに行かなかったり、病の経過が長引きやすいですね。

⑤燥邪(そうじゃ)

燥邪は秋がメインの邪気で、乾燥しやすく津液が最も損傷しやすいのです。

口や鼻の乾き・皮膚の乾き、様々なところがひび割れが出たり、毛髪に潤いがなくなり、皮膚のカサつきが出やすくなってきます。

特に肺に影響が出やすくなり、咳(せき)や痰が出ますが痰はなかなか取れない特徴があります。

⑥火邪(かじゃ)・熱邪(ねつじゃ)

厳密には火邪と熱邪は異なるものですが、共通した性質と発病の特徴を持っているので、区別しないことが多いのです。

どの季節でも起こることが多いですが、イメージ的には他の邪気との絡みより単体で重症な感じです。

特に人体上部で発生しやすく、不眠・心煩(しんはん・胸部がほてってムカムカすること)・のどや唇の乾き・尿赤短少(にょうせきたんしょう・尿の色が非常に濃くなり量が少ない)・様々な精神症状などが起こりやすいです。

また、火熱が血に影響すると、吐血・鼻血・血尿・血便・月経過多などのような出血に関する病症も出やすくなります。

疫癘(えきれい)

疫癘とは六淫よりも強力な伝染性と流行性を持っています。

現在で言うところの強力な伝染病が疫癘と考えて良いですね。

例えば、インフルエンザやコレラ、耳下腺炎、ジフテリア、など色々ありますね。基本的にこういう時は、東洋医学がどうとかよりもすぐに病院へ行きましょう。

まとめ

六淫には、それぞれ風・寒・暑・湿・燥・火(熱)の6種類あってどれもがそれぞれの特徴があります。

基本的に季節性のものが多いので、その時期に気をつけるべきことをしっかりと行いましょう!(冬には暖かくする、とか)