東洋医学

東洋医学「血」について解説します【初心者向け】

こんにちは!癒し師きゅうらくです。

東洋医学で身体を構成する主な要素は

「気・血・津液(しんえき)」としています。(津液は漢方では水(すい)と呼ぶことが一般的です。津液=水、と考えて大丈夫です)

今回は「血」について説明していきますね。

 

東洋医学の超初心者向けの話です!

Contents

血とは何なのか?

 

血は脈管(血管と思ってもらって良いです)の中を流れて、全身に栄養を運びます。

液体なので、身体をうるおすことにも使われます。

現代医学でいう血液みたいなものと思って良いですね。

 

血は何から作られているのか?

血を作るのに必要なのは、

飲食物を消化・吸収してできる「水穀の精微」です。

 

水穀の精微から作られる「津液」と「営気」が合わさって、

心(しん・東洋医学でいうところの心臓)が関わることで赤い液体に変わります。

また、出来上がった血は肺による呼吸作用が関係していて、清気も結合します。

血は基本的に肝(かん・現代医学の肝臓と似たもの)にしまわれていて、必要に応じて心から送り出されて、営気と共に脈中を巡ります。

 

簡単に言えば、

血は全身を流れていて、肝に貯められているもの。

使うときは心から送り出される。

ここを覚えておけば良いです!

血によるトラブル

血の乱れで起こるものは

主に3つあります。

①血虚(けっきょ)

→血が不足した状態。血が足りないので、顔色が悪くなったり、立ちくらみ、手足のしびれ、筋肉のけいれん、目のかすみも起こりやすいです。動悸がしたり、女性では月経が遅れたり・出血量が少なくなります。

栄養不足や出血が多いとなりやすいです。

 

②血瘀(けつお)

→血が上手く流れなくなり、渋滞している状態のことです。顔色がどす黒くなったり、唇や舌が紫色になります。瘀血ができているところに刺すような・いつも同じところが痛みます。

怪我や手術の後などにも瘀血はできやすいです。

(停滞してしまって病的な状態の血を「瘀血(おけつ)」と言います)

③血熱(けつねつ)

→身体に熱がこもり、血が熱せられて起こる症状。この状態になると血が速く流れすぎて、脈管を破るため鼻血・血便・血尿など身体の各所で出血傾向になります。

血熱が続くと、血がドロドロになって瘀血になりやすいです。(血が冷えすぎても流れが悪くなるので瘀血になりやすいです)

まとめ

血のまとめ

①血は脈管の中を流れて全身に栄養を運ぶ

②血は「営気」と「津液」から出来ている

③血のトラブルは「血虚」「血瘀」「血熱」がある

 

血のことが少しでもわかるようになると

本の話だけでなく、実際の起こっている症状にも当てはめやすく「気」よりもイメージしやすいのではないでしょうか。

 

少しでも東洋医学の理解が進む手助けになればと願っています!