東洋医学

東洋医学「気」について解説します【初心者向け】

こんにちは!癒し師のきゅうらくです。

 

東洋医学において、

一番重要とも言えるものでありながら、

一番分かりにくいかもしれない「気」について解説していきます!

 

東洋医学の超初心者向けの話です!

Contents

「気」とは何なのか?

すごく簡単に気を説明するならば、

気とは「エネルギーであり物質である」と言えるものです。

 

世の中のものは全て気からできていて、体を動かすようなエネルギーにもなる万能なモノ。

 

「気」というものが最初に考えられたのは約3000年前の古代中国

もちろんその頃は顕微鏡もなければ原子とかも分かっていない訳で。

でも、この世界を説明するのに必要な「何か」がないといけなかったのですね。

 

じゃあ、その「何か=気」と名付けよう!!

と、考えられたのです。

 

ここが東洋医学において最初のハードルなのですね。

ですから、「気って、そういうモノなんだね!」って強引に納得してください(笑)

ここで現代科学がどうとか言ってしまうと、いつまでも先の話に進めないのです(ただ、近年では東洋医学を科学的に解明しようとした動きが活発です。いつの日か、気が科学的に説明できると良いですね)

気は何から作られるのか?

ここから「気」は人体についての話です。

世界は気でできている、みたいな壮大な話ではありません。

気の材料は主に2つ

食べ物を消化・吸収するときにできるものを

東洋医学では「水穀の精微(すいこくのせいび)」と呼んでいます。

 

もう1つは外から吸い込む外気。

現代でいうならば、空気のことですね。

この外気はキレイなものなので「清気」と言ったりもします。

これら「水穀の精微」と「清気」が混ざって

「気」になるのです!

気の種類

気は体内で色々な働きをします。

働きなどによって、主に4種類に分けられます。

 

①原気(元気)

→いわゆるエネルギー。特に命に関わるエネルギーを指します。おへそのやや下あたり(臍下丹田)に集まっています。

 

②宗気

→胸のあたりに集まっていて、呼吸に関することを行う気です。

 

③営気(栄気)

→主に血と共に行動して、内臓や筋肉などの栄養補給をして人体の活動を支える気です。

 

④衛気

→身体の表面近くで活動していて、体温を一定に保ったり外からの邪気に対して守る働きをします。

 

これらの4つ以外にも、真気(正気)・臓気・経気・胃気などがあります

気によるトラブル

気が体内に起こす影響としては

主に3つあります。

①気虚(ききょ)

→気が不足している状態。疲れやすくなり、免疫力の低下、だるさ、汗をよくかく、日中に眠くなる(夜ちゃんと寝てるのに)などの症状が出ます。

②気滞(きたい)

→気がうまく動かないで滞っている状態。ストレスがあったり、お腹や胸が張っていて痛む感じになりやすいです。

③気逆(きぎゃく)

→気は上昇しやすいので、体の上部から降りてこない状態になることがあります。イライラしたり怒りっぽくなったり、せき、げっぷ、めまいなどの症状を引き起こしやすいです。気滞から発展して起こりやすい状態でもあります。

まとめ

今回は気について、少し解説しました。

気のまとめ

①気は水穀の精微と清気から作られる

②気には「原気」「宗気」「営気」「衛気」がある

③気のトラブルは「気虚」「気滞」「気逆」がある

 

これくらいを少し知るだけでも、初心者向けの東洋医学の本はかなり理解しやすくなるでしょう。

少しでも東洋医学の理解が進む手助けになればと願ってます!