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内臓(胃腸)の疲れを取る方法!夏の疲労回復にオススメ!

こんにちは!癒し師きゅうらくです!

内臓の疲れ、特に胃腸の疲れを感じている方を多く見ます。

「夏バテ」などのような夏から秋にかけて起こってくる、胃腸の疲れを想像する方もいるかと思います。また、年末年始などで重たいものを食べ過ぎたり・・・そんな方もいらっしゃいますよね!

もちろん夏バテがらみの方は多いのですが、季節関係なく胃腸の疲れを訴える方は当院の患者さんにもよくいらっしゃいます。(とはいえ、夏バテ的な方が一番多いのですが)

そこで今回はそんな「内臓の疲れ」を取る方法を鍼灸師的に教えちゃいます!

結論から言うと、

①内臓を休ませる

②ストレスを減らす

③規則正しい生活

この3つが疲労回復の基本になるのですが、内臓の疲れにも大まかに3つのタイプがあるのです。できれば、それぞれに合った対処法をして欲しいので、少し解説していきます!

Contents

内臓疲労回復の基本

これは内臓の疲れに限った話ではないのですが、疲れを取るには上にも書いたように3つの方法が基本となります。

①内臓を休ませる

疲れているときは「精のつく食べ物」を取ることで疲労回復に繋がると思っている方は多いかもしれません。

栄養素的に言えば必要なことではあるのですが、その栄養を取るために食べたものを消化・吸収をしなくてはなりませんよね?その消化・吸収を胃腸で行うためには逆にエネルギーを使うわけです。

胃腸が疲れているときは普段通りのエネルギーを使っても、いつものように上手く動かないので消化や吸収も上手くいかないのです!

それどころか頑張って食べたものが、胃で消化できずに胃の中にとどまってしまう(食滞)という感じになり、余計に疲れてしまいます。

こんなときは、無理して食べずに胃腸を休ませてあげることで、本来の消化・吸収能力を発揮できるようにしてあげるのがベターですよ。

何か食べるなら、消化の良いものを!ゼリードリンクや栄養補助のサプリメントなどを上手く利用するのがオススメです。

②ストレスを減らす

ストレスは胃腸にかなりダメージを与えます!

おどかすわけではないのですが、胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍にもつながる話なので、注意が必要なのですよ。

胃炎とかの話だけではなく、ストレスが多かったりすると自律神経の乱れを生じやすかったり、免疫力も落ちるので色々な病気の可能性も出てきます。極力、ストレスを減らすように心がけましょう。難しいかもしれないけど、少し減らすだけでも違うはず!

③規則正しい生活

不規則な生活をしていると、自律神経の不調になりやすいです。

疲れやすくなったり・ストレスを溜め込みやすくなったり・やる気の低下・不眠など、様々な影響が出てきます。

規則正しい生活、人それぞれのペースがあるので自分にあった生活スタイルを無理せず行えると良いですね!

無理ない程度に、朝起きて太陽の光を浴び、軽い運動、6〜8時間くらいの睡眠・・・など例を挙げだすとキリないのですが、自分で出来る範囲くらいがオススメです。

決して無理しないように!

内臓の疲れ(胃腸の疲れ)3つのタイプ

実は3つと言いつつ、そのどれもが重なっているパターンがほとんどなのですが(笑)ただ、その中でも、何がメインの症状(原因)によって対処が変わってくるのですね。

自分の大まかなタイプを知っておくと疲れをより取りやすいですよ。

①気血が足りない(気血失調)

おそらく、このタイプが一番多いです。

簡単に言うと、やる気が出ない・疲れやすい・食欲不振・めまい・汗をかきやすい・日中も眠くなる(夜も寝てる)・冷えやすい・・・などなど

こんな症状が多く出ている方は、東洋医学的に「気血が不足している」状態と思ってもらっても良いでしょう。

この状態は急になるというよりは、徐々に症状が進行していく(気や血がだんだん足りなくなっていく)ような感じです。

なんか最近疲れてる気がする

→なんだかやる気もないし、食欲もあまりない・・・

→冷えるし、めまいも出てきたし、眠れなくなってきた

こんな感じで症状が進行していくようなイメージですね。

さらにここで無理していると、うつ症状などを引き起こしてしまうので本当に気をつけたいところです。

②食滞・気滞

「滞」という字が表している通り「何かが滞って(とどこおって)いる状態」を示しています。

それが、

食滞なら、食べたものが上手く消化されずに、胃腸の中で滞っている

気滞なら、普段は順調に流れている気が滞ってしまい不調が出る

体内では色々なものが上手く流れていることが、バランスよく体にとって良い状態なのです。滞っていると、その場所や、滞っている先が不調になりやすいのです。

③肝脾不和(かんぴふわ)

これは中医学(東洋医学で中国の伝統医学のこと)の考え方なのですが、肝と脾は互いに影響しあっています。

ストレスを受けると肝に影響が出て、その影響から脾の方も働きが悪くなるわけです。このように肝と脾の調和が取れない状態を「肝脾不和」と言います。

簡単に言うと、肝は自律神経系に関係していて、脾は胃腸系に関係しています。ストレスが掛かって、自律神経系が乱れてくると胃腸の働きも悪くなる…こんなイメージです。

①の気血が足りない、この場合はどちらかというと「体力的な身体の問題」がスタートで、肝脾不和の場合は「ストレス的な身体の問題」がメインの原因になります。

 

メインの原因が何かによって、何を一番重要として治療・対策をしていくかを決めると良いでしょう!

この話をまとめると、

①気血が足りない→体や体力が原因

②食滞→暴飲暴食を含めた、滞りが原因

③肝脾不和→主にストレスが原因

こんな感じになりますね。

内臓の疲れを取る厳選3つの方法

胃腸などの疲れを取るための基本は「休ませる」「ストレスを減らす」「規則正しい生活」なのですが、

さらに踏み込んでより効果的な方法を紹介していきます!

たくさん方法はあるのですが、やり出すとキリないので特にオススメな3つを紹介します。

①胃腸を休ませる・プチ断食

胃腸を休ませるのは、胃腸自体に負担をかけないこと。

胃に食べ物などが入っていると、消化しようとして胃は頑張るわけです。なかなか消化できないのに、次の食べ物が入ってきてしますと休む暇なくずっと仕事をするような感じになってしまいます。

胃腸を適度に休ませてあげるのは、調子を取り戻すのに非常に有効な方法なのです。

そこでオススメしたいのが「プチ断食」

方法はとても簡単です。基本的に3日間で行います!

●初日→朝食・昼食は普段通り。夕食を軽めにします。軽めの目安はごはん茶碗1杯と味噌汁1杯くらいな感じで、おかず無し。いつも食べてる量の半分くらいなイメージです。

●プチ断食の日→朝食はヨーグルト1杯昼食は野菜ジュース夕食はヨーグルト1杯。水分はきちんと摂りましょう、水・健康茶(ノンカフェインのもの)が良いですね。ぼくが行うときは、水と黒豆茶を併用していますよ。

●最終日→朝食はヨーグルト1杯昼食は野菜ジュース夕食はおかゆ1杯をゆっくり食べましょう。水分補給は水や健康茶を中心にしっかりととってくださいね。

慣れている人ならともかく完全断食(水以外何も食べない)は辛いです。また急に行うと結構体に負担をかけることになるので、胃腸を休める目的ならプチ断食くらいがちょうど良いと思います。

人によっては、この3日間のプチ断食を行うだけで胃腸の機能回復だけでなく、お肌の調子が良くなったり、味覚が鋭くなったりといろんな効果を感じる方も多いですよ。

②胃腸に優しい・効果のあるオススメ食べ物

①のプチ断食だけでなく、胃腸を休ませつつ腸内環境を整えてあげるのも、とても大事です。

腸内環境を整えることは、便をちゃんとするだけでなく免疫力アップやアンチエイジング効果も高めてくれることがわかってきています。

そこで注目したいのは、乳酸菌と食物繊維。加えて大事なエネルギー源である糖質も消化の良い形で補給したいですね!

 

乳酸菌を摂るなら、やはり「ヨーグルト」

種類がたくさんあって何を選べば良いか悩むところですが、オススメとしては免疫力アップを目的として作られている「R-1ヨーグルト」を推します。人気も高いので値段的にも高めなのが困りものですが(笑)

ついでに糖質も効率よく摂りつつ乳酸菌に良い影響を与える「オリゴ糖」をヨーグルトに入れましょう!オリゴ糖は乳酸菌のエサにもなるので効果がさらに上がりますね。

 

食物繊維でオススメなのが「きのこ」です。

最近ダイエットフードとしても注目を浴びている「きのこ」、その凄い特徴としては…100gで約20kcalという低カロリー、食物繊維だけでなくミネラルもバッチリ!

ちなみに・・・きのこにも色々な種類があり、それぞれ効果が違っているので自分の求めているものを食べるのが良いですよね。近年特に注目されているものとして「霊芝(れいし)」「はなびらたけ」「アガリクス」「冬虫夏草」などがあります。これらはそのまま食べるというよりはエキスなどでサプリメントとして摂取する感じでしょうか。

③内臓疲労を改善するツボ

ツボも挙げだすとキリがないのですが、

「基本2つ+各症状に合わせたツボ1つ」で紹介していきます。

●基本の2つ

『 足三里』

膝のお皿(膝蓋骨)の下の外側のくぼみから3寸(指4本分)下の所にあります。胃腸の調子を整えたり疲労回復など、色々な症状に使う万能ツボ的な感じです。

『三陰交』

内くるぶしのてっぺんから3寸(指4本分)上で、脛骨(下腿の太い骨)の内側にあります。血に関する症状や女性疾患の改善・消化器系や肝臓などにも影響してきます。

●3種類の症状別

⒈気血が足りない場合(特に気が足りない)

『気海(きかい)』

おへそから1寸5分(指2本分)下がったところにあります。その字の通り「気」の「海」なので、気を補充するツボです。

2.食滞の場合

『中脘(ちゅうかん)』

おへそと鳩尾(みぞおち)のちょうど中間にあります。胃腸の働きを良くする効果があり、他にも咳・痰・息切れなどの解消にも良いツボです。

3.気滞・肝脾不和の場合

『太衝(たいしょう)』

足の第1指(親指)と第2指(人差し指)の骨が交わるところの凹んだところで、足の甲にあります。ストレスなどによる気滞の解消や目の疲れに効果的です。

まとめ

胃腸の疲れ・内臓の疲れは誰にでも起こりうる話でありながら、対処を間違えると意外と厄介な問題になります。

まとめ

①気血が足りない→疲労回復・休ませる!

②食滞・気滞→滞り解消を目標に!

③肝脾不和→ストレス軽減を目標に!

分類と対処を見て、自分に合った方法でケアをしてみてくださいね!