こんにちは!癒し師きゅうらくです!
10年以上前のことですが、
盲腸(虫垂炎)で手術して入院したことがあります。
「これ盲腸かも」「救急車を呼ぶべきか」など悩んだりしている方の参考に慣れば良いかと思ったので、書いていきます。
実際にあった話や感想なので、何かしらは役にたつと良いですね!
Contents
盲腸(虫垂炎)の発症!救急車で搬送される
当時、まだ鍼灸師ではなく、整体師きゅうらくになりたてだった頃。
ものすごく忙しい日で、大入り手当て的な感じでスタッフみんなで仕事の後に飲みに行ったのです。
その帰り道、
ぼくは家まで電車で片道1時間くらいなのですが、
途中の駅くらいから腹痛に襲われます。なんとなくお腹痛いな…くらいだったのが10分もすると「激痛」に変わりました。
その時、痛いと思っていたのはお腹の真ん中あたり(おへその上くらい)でした。
しかも、間の悪いことに乗っている電車は「終電」・・・
残り約30分、この痛みを耐えなくてはならなかったのです。
あんなにお酒飲まなければよかった…と思いつつ、痛みは増していき真ん中から下腹部くらいに広がっていきました。
このときは、お酒か又は何か食中毒的なものを疑っていました。
ともかく痛みに耐えるのに必死で、今思えば、メールとかで駅前まで車で迎えに来てもらえば良かったのですが、そんなことを考える余裕すらなかったです。ちょっと気を緩めると、目の前が真っ白になりそうなくらいの痛みだったのです!
降車駅に着くと文字通り「転げるように」して降りエスカレーターでは立っていられずしゃがみこむしかできませんでした。
親に電話して迎えに来てもらい、家に着いた頃には玄関から全く動けない状態でした。
ともかく激痛と吐き気、アルコールのせいなのかどうかわかりませんが熱もあったと思います。
さすがにもう無理と思い、救急車を呼んでもらいました。
救急車で搬送される中、意識がもうろうとしてました。
そこで聞こえたのは「え?いっぱいですか?了解しました。」
・・・一番近い病院に断られる事態に!
覚えているのはここまで。
ガタン!という振動で病院のベッドに移されるときまで、気を失っていたのでした。
盲腸(虫垂炎)の緊急検査・翌日は手術に!
ぼくの意識のなかった時に、実は検査が行われていたようで。
⚫︎盲腸(虫垂炎)であること
⚫︎手術をしないと無理であること
⚫︎今日は麻酔をして明日手術を行うこと
が、決められていたようです。
盲腸(虫垂炎)の病態・ぼくの失態
近年、虫垂炎はまず薬(抗生剤)で痛みを散らすのを最初の治療としています。(保存療法)
虫垂炎は盲腸の一番下にある出っ張っている突起物(これを「虫垂」というのです)で、ここがウンチとかの菌などが繁殖して炎症が起きてしまうことで起こる病態です。
ですので、基本的には悪い菌を抗生剤でやっつける(散らす)ことができれば問題ないのです。以前は「虫垂炎=手術」だったのですが、最近では虫垂にもなんらか役割があるとされているので、いきなり手術を選択することはあまりありません。
ぼくの場合は状態が酷すぎて、薬で散らすどころか手術しないと「腹膜炎」になってしまうということなので、選択の余地なしでした。
医師から言われたこと、
「以前にかなり強い腹痛の経験あったでしょ?」
・・・思い当たる節があるのですが、そのときは「酷い二日酔い」でして痛みは酒のせいと思って、ひたすら横になって耐えていました。
心なしか医師はあきれ顔だったのを思い出します。
しかし、整体師ともあろう者が虫垂炎を見抜けないなんて…あれだけ勉強したのはなんだったのか(笑)
本当に自分の体を客観的に見るのは難しいです。
盲腸(虫垂炎)の手術までの流れ
手術するにあたって、胃腸に何もないこと。
ぼくの手術はお昼前に行われました。
救急搬送された時から、
絶食・水すら飲んでません。(点滴はしてましたね)
手術少し前でしょうか。大腸の中の物を出す作業として「浣腸」を2回行いました。これをやっておかないと、手術時に大惨事になる可能性があるらしい(後に看護師さんが教えてくれました(笑))
その後に、下半身麻酔を行いました。全身麻酔ではないみたいです。
内心、めっちゃラッキーとか思ってました!手術している様子がわかる!施術者としてネタになる!!と思っていたのですが・・・
麻酔が効いてきたくらいにストレッチャー(ドラマとかで出てくるアレですね)に乗せられて手術室へ。
顔近くにいた医師?(たぶん麻酔科医だと思う)に「リラックスしてくださいねー」と言われた以降、次に目が覚めたのは病室でした。
「あれ?」
当時は今と違って、基本的に開腹手術でした。
今は腹腔鏡手術がメインで重症の場合が開腹手術で行われるようです。
腹腔鏡手術は傷が小さく目立たない・傷の痛みが少ない・回復が早く入院期間が短いというメリットがあります。
主に重症の時に行われる開腹手術はどうしても傷が大きくなりやすく、術後の痛みも強く出やすいです。
病院の方で状態によって手術方法は選んでくれるはずです。
ぼくは有無を言わさず開腹手術でしたけどね。
でも、麻酔するときは間違いなく「下半身麻酔」と言っていました。親もそう聞いていたんです。でも、気づいたら、夕方の病室。ちなみに親は帰ってました(笑)
・・・手術中、ぼくの「いびき」が手術室内に響き渡っていたそうです(ガチな実話です、ホント恥ずかしい)
盲腸(虫垂炎)の手術費用・入院生活
盲腸(虫垂炎)の手術費用
大まかに3段階あります。
程度の軽いものは10万円くらい・中程度だと20万円くらい・重い症状だと30万円くらい。
ぼくは中程度でしたね。
これに加えて、入院している間にかかる食事療養費用や治療費などがかかってきます。たしか、入院中に着ている患者着も費用に入っていたはず(笑)
入院生活
虫垂炎としては比較的重い症状だったからか、入院期間は10日でした。
何せ、同じ病室には全部で6人いましたが、全く接点なし!
盲腸は消化器科になるので、基本的に若い患者さんはほぼいません。
周りはおじいさんのような人しかいなく、それぞれカーテンのような仕切りがあったので、どんな人がいたかもわかりませんでした。
手術後初日は絶食。
2日目も絶食。
3日目は重湯が出てきました。重湯とはおかゆの米なしに薄く塩味がついたもの。こんなのでも美味く思えるなんて・・・結局2日半の間、何も食べてませんからね(笑)
4日目の朝は重湯、昼夜はお粥でした。
5日目でようやく病院食に!!よく、病院食がまずいとか聞いてましたが、とんでもない!!めっちゃ美味しかったです(ここまで何も食べてなかったからという説もありますが)
6〜10日目はずっと同じ病院食でした。飽きずに毎日美味しかったですね!
2日目からは動けるなら、なるべく自分で動くようにしてくれと言われてました。これはもちろん筋肉を使う目的でして、筋肉は使わないとどんどん萎縮していきます。
1週間も寝たきりになると、リハビリがものすごい時間かかってしまうくらいです。
その辺りのことは勉強して知っていたので、毎日点滴をくっつけたまま、病棟内をひたすら歩き回ってました(笑)
それにしても、開腹手術だったので(さらに言えば、結構大きな手術痕です)腹筋を切っています。
笑うと痛い・起き上がるのにすごく時間がかかる、3・4日目くらいまでは呼吸でも痛かったくらいです。
入院中は、ひたすら本を読んでるか、歩き回ってる日々。看護師さんと知り合いになるなんてこともなく、普通に退院の日。
隣のベッドの人の衝撃的な光景を目にします!
ベッドの外側にあるボタン(寝ていても手が届く)を押したおじいさん。
「自動的に」ベッドが体を起こしていく・・・
え?これ、自動ベッドだったの?
毎日、あんなに苦しみながら起き上がってたのに、
「誰一人として」教えてくれなかったよ?!
みんな、ひどいよ・・・
と、傷心のまま、家路に着いたのでした。
退院後の話
退院して、3日後に仕事復帰しました。
腹筋の痛みはありましたが、それ以外は何不自由なくできましたからね。
痛みそのものがなくなったのは、退院してから2週間くらいでしょうか。
一応、退院後に経過報告として、病院に行きました。退院してから1週間くらいだったと思います。医師と世間話をしただけでした。何の意味があったのやら(笑)
退院後は食事に気を使うこともなく、普通に食べていました。
その後も10年以上経っても、何一つ症状的なものも出ず。怪我はありましたが内科的には健康そのものです。
まとめ
①自分の体は客観的に見るのは難しい
②いつもと違う激痛が出たら様子見せずに救急車を呼ぶこと!
③虫垂炎の治療は「保存療法(薬)」と「手術(腹腔鏡と開腹)」
④病院食は結構美味しいです
⑤ベッドが自動なのかどうかは最初に確認を!
ぼくの実体験を赤裸々に書いてみました。
もし、自分が盲腸(虫垂炎)かも…とか疑ったら、救急車(119番を!)を呼ぶべきです。変な我慢は絶対にしないようにお願いします!
何かしらの参考になってくれたら、本当に嬉しいです。