書評

【書評】どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法・Eiko(著)

こんにちは!癒し師きゅうらくです!

今回の書評は

「どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法」(Eiko・著)

もっと本のタイトルどうにかならんかったのかな・・・

本のタイトルというよりブログのタイトルのような(笑)

この本、めっちゃ売れましたね!どこの本屋でも平積みでしたし、Eikoさんという方もバラエティ番組に引っ張りだこ。YouTubeでも再生数がすごいことになっていました。

体のかたい人で、少しでも柔軟性を高めたいと思っているなら一度は目を通しても良いかと思いますよ!

Contents

ベターッと開脚の本の特徴

構成が珍しい本

全181ページです。

筋トレ・ストレッチ系の本としては少し珍しい感じでしょうか。書いてある内容量(ストレッチのやり方とかの種類の多さ)が多ければページ数は増えていきます。この本の「ベターッと開脚」するためのストレッチ方法自体の数は決して多くありません。

むしろ少ないくらいです。

体験談・やり方・謎の小説らしきもの(笑)という3部構成になっています。何より、やり方の数は少ないので、ページの7割はこの「謎の小説」です!

この小説がなければ、本自体も薄くなって値段も下がって良いことずくめに思えてしまうのですが・・・おそらく、この小説がこの本の秘密だ!と思っています、個人的には(笑)

大ヒットの秘密はこれだ!と思います(笑)

ぼくら医療・健康業界では「2割の人にヒットすれば大ヒット!」と呼ばれるくらい、流行り廃り(すたり)のサイクルが速いです。

そして、ぶっちゃけてしまえば、ストレッチなどのやり方では今さら新しい方法はほぼないと思ってよいですね。ですので、テレビとかでの健康番組などでは昔に流行ったものを今持って来たり、あの手この手で流行を作ろうとしているわけです。

そういう意味では、この本は結構おかしな本です。

⚫︎開脚が健康によいことを知っている人は多い(今さら感がある)

⚫︎前屈よりも難易度が高いことも多くの人が知っている

⚫︎これまでに数え切れないくらいの開脚本は出版されている

・・・こんな中での、この売れ行きは異常と言っても過言ではないでしょうね。いくらYouTubeでの再生回数がすごくても、バラエティ番組に多数出演しても、ここまでになるのはなかなかないです。

多くのストレッチ系の本は最初に売れたら、その後はまず売れません。ロングセラー的になることはないのが普通です。

なぜロングセラーにならないのかというと「その本に書いてある通りにできない人がほとんどだから」

ある程度の効果のあるやり方で、それなりに継続してストレッチとかをすれば、そこそこの効果は確実に出ます。続けば、ですけど。

ストレッチは半分の人が三日坊主、クリアした残り半分が1週間でやめていきます。高いモチベーションで本を購入しても1週間後には約8割の人がストレッチをやらなくなってしまいます。1ヶ月後には1割も残ればよい方でしょうね。

これでは大ヒットにはなりません。

しかし、この「ベターッと開脚本」は違うと思うのです。開脚にストレッチにチャレンジしつつ、謎の小説を読み進めていると、最初の1週間までのクリア率は相当高いものになると予想します。

そうなると、1ヶ月続けられる人は2〜3割になるでしょうし、それくらいの人がかなり効果を出していると、その方達がある意味「布教活動」を始めます。自分たちがモデルになって。

さすがに1ヶ月ではベターッと開脚は厳しい(個人差あり)

よい本だと思います。すごく特別なことは書いてあるわけではないですが、ともかく続けることで効果が出ることを知っているからこそ、モチベーションの維持を一番に考えてあると思いますし。

4週間で達成できる最強プログラム!は、ちょっと煽りすぎな感じは否めませんが「続けていればいつか!」というような期待感を持たせてくれるのは嬉しいところでしょう。

何より、うまいと思うのは

「開脚の定義」を最初に示していること

脚が大きく開いてひざをピンと伸ばし、

前に上半身を倒していき、

「両ひじ」が床につけば、開脚達成とします。

(本書p24より引用)

開脚は何度以上とか、体がどれくらい倒れるかとか、細かいことを言ってないのが素晴らしいのです。(ちょっとずるい、と思うのは定義を書いてあるページ(p24・25)にEikoさんの完璧な開脚を見開きでドーンと載せているのはなーと思いますが)

正直言って、ベターッとまでは厳しいと思いますが、続ければ「体が柔らかくなる」という感じにさせてくれるのは大きいですね!

開脚ストレッチの体における効果とは(股関節の柔軟性のメリット)

体に柔軟性があることはメリットがとても多いです。

一方でデメリットも全くないわけではありません。

開脚ストレッチのデメリット

普通に行ったりするストレッチは問題ないのですが、一部、やり過ぎてしまう方がいるのも事実。短時間で股関節を開こうとしてしまって、股関節の靭帯や関節包を痛めてしまうこともあるので、注意が必要です。

また、180度の開脚にこだわってしまうと股関節自体を痛めてしまう恐れもあるので、上記の開脚の定義を一つの目安にした方がよいでしょう。

開脚ストレッチのメリット

開脚ストレッチは主に、

股関節・脚の内側・脚の後ろ側、の柔軟性を高めていきます。

これらは骨盤周りに与える影響が多かったり、大きな筋肉を使えたりします。

このことから、

⚫︎柔軟性が高まり怪我が減る

⚫︎血流が良くなるので基礎代謝が良くなる(ダイエット向き)

⚫︎疲労回復効果(血流・リンパの流れが良くなる)

⚫︎骨盤が安定しやすい

⚫︎姿勢も良くなる

少なく見てもこれらの効果は得やすいので、長期的に無理なく続けていくのがオススメですよ。

これだけでも続ければいつかは開脚できるはず

この開脚ベターッと本、4週間プログラムになっています。

毎日3種類のストレッチを行っていくのですが、

基本ストレッチ2種類に、各週ごとに1種類で計3種類というふうになっています。

ぼく個人としては、4週間プログラムになっているのを10週間プログラムくらいで考えていくのがベターだと思っていますね。

というのも、最初の1週目に行うストレッチをしっかり時間かけて体に慣れさせてもらいたいから。また、この最初の3種類を続けていくだけで、相当効果は出ます!

ですので、きゅうらくオススメのやり方としては、

1週目に行う内容→4週かける

2週目に行う内容→2週かける

3週目に行う内容→2週かける

4週目に行う内容→2週かける

と、いうように行うのがベストと考えてます。

「4週間で達成」なんて甘い言葉も良いのですが、最初の4週で効果を実感&楽しみを持って、残りの期間で体を作り変えていきましょうね!

まとめ

ストレッチは(何事も、かもしれないですが)継続が大事です。

まずは4週間!なんとか続けてみましょう。1日休んだら、次の日に前日分も合わせてやってしまえば良いんです(笑)

三日坊主なら1日休んで次の日からまたどうぞ。

モチベーションを維持するために、この本は少し役に立ちます。

特別な方法が書いてある本とは言い難いですが、継続させてくれる手助けの本と思ってください。それに関しては良い本だと思いますよ。