東洋医学

【東洋医学】「神(神志)」について解説します!【初心者向け】

こんにちは!癒し師きゅうらくです!

今回は「神(神志)」について解説していきます。

拝んだりする神様のことでないのは分かるかと思いますが、東洋医学独特な考え方でもあるので少し知っておくと良いです。

Contents

神とは・概念

主に2つの概念があります。広義と狭義ですね。

広義の「神」

神(かみ)は本来、人間では計り知れないものの現象を起こしたりする象徴のような存在として、考えられてきました。

人体において生命活動で分かりにくい・説明のつきにくいようなものを、東洋医学の考えの中に取り入れたものを「神(しん)」としたのです。

神は五臓それぞれに機能を支配・統制するものとして「神気」と言うものを考えたのです。五臓それぞれなので、つけられている名前もそれぞれ違います。(神・魂・魄・意・志)

狭義の「神」

広義の中で、五臓それぞれに神気があります。というようなことを書きましたが、心が主るのが「神志」です。

言ってしまえば、精神・意識・思惟(しい)活動のことを指します。

治療においては、この狭義的な神を指すことが多いですね。いわば、精神的なものは「心」が深く関係していると中医学では考えているのです。(西洋医学では精神は「脳」ですよね)

神の分類

ここでの分類は上記の「広義の神」についての分類です。

心におさまっているもので、生体のあらゆる活動を主宰しています。

脈拍や呼吸を適切に行わせて、視る・聴くなどの知覚活動や思考・判断などの精神活動を行なっています。神が安定していれば心身ともに健康です。神が失われれば死となります。

魂(こん)

肝におさまり、人の本性を支えている神気です。魂が衰えてくると自信がなくなったりします。魂が傷ついたりすると狂ったり、人格の崩壊が生じてきたりします。

魄(はく)

肺におさまり、本能活動や習慣化した日常動作を行います。痛みなどの感覚をもたらしたり、集中したりするものです。魄が衰えると注意力散漫となったり物覚えが悪くなり、皮膚感覚が鈍くなります。

脾におさまっていて、記憶や思考を主っています。意が傷つけられたりすると「おもい」に苦しみココロが落ち着かなくなります。

腎におさまっていて、目的を持って思ったり・持続させるココロです。

傷つけられると記憶の混濁や忘却が生じてきます。

まとめ

神(しん)まとめ

①神には広義と狭義のパターンがある

②広義の神は「神気」として五臓それぞれを支配・統制している

③狭義の神は心においての神志で精神活動を指している

④広義の神は五臓それぞれ「神・魂・魄・意・志に分類される」

日本語の場合、読み方が同じで非常に分かりにくい、神や心です。どうしても必要かというとそこまででもないのですが、色々勉強していると繋がってきて納得できるようになってきます。そうなってくると、東洋医学がさらに面白くなってきますので、今回は難しい話だったとは思いますが少しでも意識の中に残ると良いと思います。